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結婚式はもっと自由でいい!海外挙式のメリットを語る。

にーはお!りんこです。 

先日、バリ島某所で結婚式を挙げてきました。

 

写真からはゼクシィのかほりがしますが、当記事はよくあるゼクシィ的体験レポートではありませんのでご安心ください。

私が身をもって感じた海外挙式のメリットをベースに、型にはまった挙式・披露宴の形から考え直しても良いのでは?というお話をしたいと思います。

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海外挙式のメリット

1. しがらみからの解放(会社編)

よくある披露宴をしようと思うと、まず避けられないのが「会社の上司・同僚どうする?」問題。

自分たちの結婚を会社と一切絡ませたくない我々夫婦には、挙式へ招待しない最強の理由になる「海外挙式」というワードの強さがメリットの一つでした。

 

そもそも考えてみると、「上司の顔が10万円の祝儀にしか見えない」「上司を呼ばなきゃ予算が成り立たない」というタイプでなければ、上司を結婚式に呼ぶ理由とはなんでしょう。それがマナーだからでしょうか。

 

「上司には日頃からお世話になっているので…」と100%心から思っている場合はもちろん良いんです。

しかしそうではなく、仕方なしに招待した場合、四六時中気は遣うわ、乾杯の発声は短めにと頼んだはずなのにやたら長いわ、セクハラパワハラまがいの時代錯誤スピーチを平気でするわ(おっと私情が入った)、大してメリットがないように思います。

 

さらに上司の気持ちを推察するも、「部下の結婚式に行きたい!」と心から望んでいる上司がこの世にどれだけいるのか、いささか疑問です。部下を多く抱える方々はたいへんでしょうね。

 

この辺は一例ですが、海外挙式ではそんな面倒ごとは一切無用でしたので、本当に大事な家族や友人のことだけを考えることができました。

 

日頃お世話になっていて、自分自身が「夫を紹介したい」と思うような上司や同僚とはカジュアルな食事の席を設けるなど、個別に夫が同席する場をアレンジしました。時間をとってゆっくり語り合うことで、お互いの人となりが理解し合えたようです。良いやり方だったなと今もなお実感しています。

 

2.しがらみからの解放(友人編)

「海外で家族挙式」という選択をしたのには、大切な友人たちさえも、結婚式に関しては時たま厄介な問題になってしまうことが、容易に想像できたからです。

 

「あの子は呼んだのに私は呼ばれなかった」

「あの子の結婚式には呼ばれたから、私の式にも呼ばなきゃ」

先に結婚式を挙げた友人たちからそんな話を聞くたびに、せっかくの晴れの日に、そんな後ろ向きな姿勢で招待客を選択してしまうのはなんだか切ないなぁ、と感じていました。

 

また、自分自身が「祝いたい気持ちはあるけど三万はキツイ・・・」と祝儀に対して思ってしまうタイプで、それが自己嫌悪の引き金になるのもものすごく嫌でして、少なくとも私の結婚に関してはそんな思いを友人に抱かせたくない!という気持ちもありました。

 

そんな私たちがどうしたかというと、出会った場所である中国で、婚約中に会費制カジュアルパーティを開きました。挙式より相当なフライングでした(笑)

 

ドレスを着ていなくても、手紙の朗読なんかなくても、共通の友人からの祝福の言葉とアルコールが飛び交う最高に幸せな時間、一生忘れません。

必ずしも型にはまった披露宴の形である必要はないんだ、と身をもって体感しました。

 

友人を大切に思うからこそ、「結婚式・披露宴の常識」という枠を超えて考えることはとても楽しく尊い学びでしたし、これからのライフイベントも同様に思考していきたいと思います。

 

3.費用が抑えられる

どのような形の挙式・披露宴を選択するかにもよりますが、海外挙式は工夫次第で、国内の平均的な挙式に比べ、かなり費用を抑えることができます。

 

参考までに私たちの例です。

 

お盆シーズン(ピーク!)に実施

参列人数は10名(親兄弟のみ)

バリ島でのキリスト教式・披露宴は無し・カジュアルパーティのみ

両家の航空券・宿泊代は各家族負担(祝儀は無し)

以上の条件で、56日の旅費も合わせた自己負担額は、120万円程度でした。

 

挙式・披露宴にかかる平均費用は357.5万円(ゼクシィ調べ)なので、大きく下回っていることがわかります。

ハネムーンも兼ねていると考えれば出費はさらに抑えられたことになります。

 

海外は挙式セット価格自体もお手ごろですが、家族の旅費は家族持ちにしたこと(旅行できるからと快諾)、ドレス小物や写真グッズをフリマアプリで買い揃えた(そして終了後は売りはらう)こと、高級なフルコースが伴う披露宴をカットしたことが主なポイントでした。

zexy.net

しかし平均費用357.5万円って驚異ですね。今まで働いて節約して資産運用して・・・と積み上げた資産の大部分を人生のたった1イベントにここまでつぎ込むわけですから、ちょっと冷静に俯瞰してみるとすごいことだと思います。

それを「結婚式ってそういうものだから」で片付けるのはちょっと違う気がします

 

思考停止せず、「なぜそれだけの資金をつぎ込むのか」と考えると、おのずと結婚式の形は絞られてくるのではないでしょうか。

 

私たちはその中から海外挙式の形を選び取りましたが、結婚式をしない、国内リゾートでする、パーティだけする、他にもいろんな可能性を考えました。そして最終的には私が海外挙式のプレゼンをしました(笑)

 

雑誌やブライダルフェアなど行かずとも情報が簡単に手にはいる時代だからこそ、費用について賢く考えることが、夫婦二人の生活の第一歩になるかもしれません。

 

4.家族が心から楽しめる


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結婚式について考え始めた時真っ先に浮かび、そして最後まで最も重視していたのが、「家族に負担をかけず、心から楽しんでもらうこと」でした。

 

国内で一般的な披露宴を実施した場合、当日いちばん負担がかかるのは誰でしょう?もちろん、新郎新婦は大変です。ただ思うに、両親への負担も相当なものだと思うのです。

・着付け

・スタッフへの挨拶回り

・親族、参列者への気遣い

・参列者へのお酌、挨拶回り

などなど。

結婚式が終わった後は体調を崩しがち、というのも頷ける重労働。

もちろんこれらを全てやりたい、させてくれ、と感じる親御さんも少なからずいるでしょう。それを考えた上でお願いするのであれば、最高の親孝行だと思います。親孝行の形は十人十色です。

 

今までもこれからも海外暮らしの多い私たちの場合は、親孝行の形をこう考えました。

・家族を滅多に行かない海外旅行へ連れていく

(休みづらい仕事をしている両親も子供の結婚式という理由なら休めるはず。)

・最初で最後かもしれない両家全員での旅行へ行く

・余計な心配をせず自由に海外を楽しんでもらう

「これら全て、私たちの結婚式をきっかけに、叶えてほしい。」

 

私たちなりに考えた親孝行の形には、「海外挙式」がベストな選択だったのです。

 

全旅程が終わったあとに母が言った、

「りんこがこんな機会を作ってくれなければ、家族皆での旅行は実現しなかったと思う。きっかけを作ってくれてありがとう。」

という言葉に、全てが込められていると思います。

今でも結婚式の思い出を語り合うたびに、家族のことをいちばんに考えたからこそ、あんなに幸せな時間が過ごせたのだなぁと実感します。

 

結婚式はもっと自由でいい


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最後に、私が実際に海外家族挙式を終えて思うこと。

「常識にとらわれず、自分が本当にしたいことをすればいい」

 

結婚の形が多様化する今、型にはまる必要は全くないんです。ゼクシィは買いたければ買えばいい。でも、それだけじゃない。自分たちが何をしたいのか?誰のためにやりたいのか?それは誰の幸せなのか?そもそも本当に結婚式が必要か?

一度立ち返って考えてみるのが良いのかもしれません。

 

そうすれば、無限に広がる選択肢に気づくと思います。

 

私は、海外挙式に決めたことはもちろんですが、むしろそこに至るまでに夫と徹底的に討論した時間、その中で互いの人生観や家族に対する思いを理解し合えたことが、この上なく有意義なものだったと実感しています。最初から型にはまった結婚式の形だけを考えていたら、そんな尊い時間はなかったかもしれません。

 

幸せな時間は、「一生に一度」なんかじゃないんです。

そんな言葉に踊らされず、みなさまが納得した形で心から幸せな時間を過ごせることを、心より祈っております。