初めての「井格重慶火鍋」で、麻辣の世界にどっぷりと浸かる夜。
大家好、りんこ@中国駐在(@Rin_inChina)です!
重慶火鍋のチェーン店で、胃が痛くなるほど激辛の火鍋を食しました。一時帰国で減少した体内麻辣濃度が一瞬で元に戻るレベルの高さを体感してきました。
チェーン店「井格重慶火鍋」
大きな特徴は、その名の通り鍋が「井の字」に九分割されていること。 この井の字型は、重慶火鍋の伝統的な形ですが、いつ頃始まったのかは分かっていないそう。元々は1人鍋用(!)の仕切りだったようです。
実際に使用してみると、九分割されていることで具を分けられる点(特に崩れやすい練り物系)は、実用的といえば実用的。
しかしながらこの九分割の仕切り、下にスープが通る小さな穴が空いているため、基本的には全て同じ味&辛さなんですね。
火鍋を食べたことのある方ならお分かりかと思いますが、上の図のように辛いスープと辛くないスープを分けるという救済措置ができないということですね(こちらは海底捞)。 辛さに逃げ場がない。 ひぃ・・・
激辛火鍋を食す
メニューには辛くないスープもあるのですが、せっかく来たのですから食べてやろうじゃないか激辛を!と、最もポピュラーなスープを勇んで注文。可愛らしく泳いでいますねぇ、唐辛子が。
山椒は別添えで持ってくるので、セルフで調節可能です。我々は三分の二くらい入れてみました。最終的には口がビリビリして訳が分からなくなってくるので、今考えてもこの量が適量だったのかどうかは分かりません。
煮立ってます。こちらの白菜のように、面積が大きくスープを吸うものは危険です・・・熱いんだか辛いんだが痛いんだか、涙がじわりと出てきます。それなのに鍋に箸を伸ばす手が止まりません。恐ろしや、マーラーの中毒性。
今回注文した中で一番の強敵はこちらの麻辣牛肉。見た目からして暴力的です。これをスープに入れてしまったら・・・もうお分かりですね。彼のまとう麻辣がスープに溶け込み、辛さレベルがめでたく倍になります。
さらにすごいのは、その麻辣をスープに落とし込んでもなお、肉を口に入れた瞬間に麻辣のシャリシャリ感が残っていることですね。どれだけ人を惑わせれば気がすむのでしょう。
そしてこの重庆苕粉がめちゃくちゃ美味しかった。いつも食べている宽粉よりモチモチ感がすごい。
辛いスープを存分に吸った苕粉に対し、脳が「これ以上は危険だ!」と叫んでいるのですが、あまりの美味しさについおかわりしてしまいました。
そんなこんなでヒーヒー楽しんだ結果出来たスープの最終形態がこちら。水分が蒸発し、かつ色んな具の麻辣が溶け込んだ事で、地獄の血の池みたいなものが出来上がりました。
なお、端の四つは最後まで機能していなかった模様。
しかし、水分が蒸発するにつれてこんなに辛味が増すとは知りませんでした。我々の歪んだ表情を見かねた店員さんが途中でお湯を足してくれましたが、もはや後の祭りです。(もちろん頼めばもっと早く入れてくれます。)
家に帰っても胃がヒリヒリしていたので太田胃酸を飲んで寝ましたが、それでもめでたく次の日はお腹がゆるふわガールでした。
今回学んだ事
・重慶火鍋を食べる前にはヨーグルトを食べる(気休め)
・水分が蒸発したらお湯を足してもらう
・辛くない小吃を箸安めに頼む
まあそんなことをぼやきつつ、ここは一度浸かったら抜け出すことのできない麻辣の世界。胃薬片手に次はいついこうかなぁなどと考えている麻辣中毒のわたしです。