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【ツイートまとめ】帰任後、中国の銀行口座は保持する?閉鎖する?

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大家好!りんこ@中国駐在(@Rin_inChina)です。

中国からの帰任を控え、当地で開設した中国工商銀行の口座をどうするかについて、決断を迫られております。

 

せっかく貯めた中国元、今や日本のセブン銀行で引き出しができるし、銀聨カードで買い物もできるし、中国の銀行は金利も良いし、本当はそのままにしておきたい。しかし我々外国人にとって、最も心配すべきは口座凍結。さて、どうしましょう?

Twitterの中国クラスタの皆様に知恵をお借りしたところ、たくさんの有益な情報を頂きましたので、参考記事と併せてまとめさせて頂きました。

中国の銀行口座をどうするべきか

日本の銀行へ送金して口座閉鎖

古来より愛される(?)シンプルな方法の1つ。会社に頼めばお手伝いしてくれるところも多いようです。

ただし、通常通り送金すると、レートの悪さ及び手数料の高さが大きなデメリットとなります。確実に、早く日本で日本円を手にしたいという方向け。

 

現金で持ち出して口座閉鎖

現金で国外へ持ち出すという、こちらもシンプルな方法の1つ。

しかし忘れてはいけないのが、中国における現金持ち出し額の制限。現在、国外に持ち出せる現金は人民元が2万元まで、外貨は5,000ドル相当までです(2018年9月現在)。

 

また、中国元のまま持ち続けない限り両替の必要はありますから、為替レートで損をしないよう考える必要があります。わたしならまず日本で両替はしませんね。 

traveltale.net

なお余談ですが、わたしの周りには口座残高を全て引き出したあと、口座をきちんと閉鎖せずにそのまま放置している方が多い模様です。現在のところ特段大きなトラブルは聞いておりませんが、あくまで自己責任ですね。

 

中国に口座を残す(中国の携帯番号なし)

「時々引き出したり、銀聨カードを使用したりすれば、凍結されず使える」という情報を頂きました。

しかし同時にこのような情報も。

やはり外国人の口座に対する中国政府の姿勢が年々厳しくなっていることは事実で、一年後にどうなっているかも保証できない状況です。

特に中国の携帯番号がなくSMS等でお知らせが受信できない場合は、なくなっても惜しくない程度の金額を口座内に残しておくくらいがちょうど良いのではないかと、個人的には感じます。

 

なお、セブン銀行など日本のATMで中国の銀行からお金を引き出す場合、年間10万元が限度となっています(2018年9月現在)。

複数口座を保持していても、トータル金額の限度なのでご注意を。この条件に泣く方を何人か見てきました・・・

中国外での現金引き出しに関する原文はこちら。

国家外汇管理局关于规范银行卡境外大额提取现金交易的通知_部门政务_中国政府网

 

中国に口座を残す(中国の携帯番号をキープ)

中国の携帯番号があれば、日本にいてもお知らせがタイムリーに受信でき比較的安心なのではないでしょうか。最低限の出費で携帯番号を保持する方法をフォロワーさんに教えていただきました。 

データ量を使用しなければ月々基本料金10元のみで中国の携帯番号がキープできることになります。これを安いととるか、出費ととるかですね。

個人的には、WeChat Payや支付宝も残しておきたいですし、貴重な携帯番号をキープできるならば10元は安いのではないかと感じます。

 

もし電話番号を変更する場合は、タイミングに注意が必要ということも教えていただきました。

 

ただし、いくら中国の携帯番号を持っていても、パスポートを更新したりビザがなくなったりした場合は問題が発生する事もありますので、100パーセントリスクがないわけではありません。

 

<2018年9月28日追記>

中国銀行の定期預金を組んで帰国(中国の携帯番号は保留)した友人は、中国銀行から「ビザが切れている」と連絡が来たため、現地スタッフに銀行へ行ってもらったそうですが、継続は難しそうで最終的に解約せざるを得なかったとのことです。

 

現地の方に管理を頼む

もし現地に信頼できる方がいるなら、その方に管理を一任してしまうというのも1つの手です。この場合、その方と一緒に店舗へ赴き、代理人がどこまで対応できるのか(どれだけリモート操作できるのか)、帰任前に確認する必要がありますね。

 

わたしの結論

フォロワーの皆様に頂いた情報を基に考えたわたしの結論は、 「最低額プランで中国の携帯番号を維持し、工商銀行の口座を保持。なお念のため支付宝に手数料無料分だけ移しておく」 です。

 

しかし、もしかしたら帰国後、中国への出張が全くない部署に配属が決まるかもしれないので(本末転倒!)、その場合は全て引き出したあと口座を閉鎖してしまおうとも考えています。

 

いずれにせよ、たくさんの生きた情報を頂き本当に中国クラスタの皆様に感謝感謝です。ありがとうございました。

 

帰任後、中国に来る機会があるのか、中国元の価値をどう捉えるか、凍結リスクをどう捉えるか。自身が何を重要視するかで、選択肢は自然と狭まるかと思います。本記事が帰任前の方々の一助となれば何よりです。ゆるりと帰任準備がんばりましょう!