【ツイートまとめ】帰任後、中国の銀行口座は保持する?閉鎖する?
大家好!りんこ@中国駐在(@Rin_inChina)です。
中国からの帰任を控え、当地で開設した中国工商銀行の口座をどうするかについて、決断を迫られております。
せっかく貯めた中国元、今や日本のセブン銀行で引き出しができるし、銀聨カードで買い物もできるし、中国の銀行は金利も良いし、本当はそのままにしておきたい。しかし我々外国人にとって、最も心配すべきは口座凍結。さて、どうしましょう?
実際問題、帰任された方の中で、中国の銀行口座をそのままにされてる&中国の携帯番号がない方って、どうされてるんでしょうか?今年帰任のわたし絶賛お悩み中です。
— 悟りのりんこ (@Rin_inChina) August 31, 2018
Twitterの中国クラスタの皆様に知恵をお借りしたところ、たくさんの有益な情報を頂きましたので、参考記事と併せてまとめさせて頂きました。
中国の銀行口座をどうするべきか
日本の銀行へ送金して口座閉鎖
古来より愛される(?)シンプルな方法の1つ。会社に頼めばお手伝いしてくれるところも多いようです。
ただし、通常通り送金すると、レートの悪さ及び手数料の高さが大きなデメリットとなります。確実に、早く日本で日本円を手にしたいという方向け。
現金で持ち出して口座閉鎖
現金で国外へ持ち出すという、こちらもシンプルな方法の1つ。
しかし忘れてはいけないのが、中国における現金持ち出し額の制限。現在、国外に持ち出せる現金は人民元が2万元まで、外貨は5,000ドル相当までです(2018年9月現在)。
また、中国元のまま持ち続けない限り両替の必要はありますから、為替レートで損をしないよう考える必要があります。わたしならまず日本で両替はしませんね。
なお余談ですが、わたしの周りには口座残高を全て引き出したあと、口座をきちんと閉鎖せずにそのまま放置している方が多い模様です。現在のところ特段大きなトラブルは聞いておりませんが、あくまで自己責任ですね。
中国に口座を残す(中国の携帯番号なし)
銀行口座そのままにして帰ってきました。帰国後は、手数料掛かりますが郵便局やセブンイレブンのATMから日本円にしてお金を引き出したり、香港台湾旅行時にATMで現地通貨入手手段にしたりしました。中国銀行。
— メンターム (@menterm_) 2018年8月31日
お知らせ関連は全てキャンセルしてあとはほっといています。時々引き出したり、会計をカードで支払ったりしています。今こところ問題なく使用できています。
— ビビット川村(中国出張中) (@lCbTjiPpxU65Jb9) 2018年8月31日
「時々引き出したり、銀聨カードを使用したりすれば、凍結されず使える」という情報を頂きました。
しかし同時にこのような情報も。
昨日、中国銀行のAPP開いたらこんな通知が。
— 김유나@上海で休業中 (@yunah1030) 2018年9月19日
中国籍じゃない非居住者は開設済み口座維持ももう難しいか。 pic.twitter.com/RdtBlRJrlC
やはり外国人の口座に対する中国政府の姿勢が年々厳しくなっていることは事実で、一年後にどうなっているかも保証できない状況です。
特に中国の携帯番号がなくSMS等でお知らせが受信できない場合は、なくなっても惜しくない程度の金額を口座内に残しておくくらいがちょうど良いのではないかと、個人的には感じます。
なお、セブン銀行など日本のATMで中国の銀行からお金を引き出す場合、年間10万元が限度となっています(2018年9月現在)。
複数口座を保持していても、トータル金額の限度なのでご注意を。この条件に泣く方を何人か見てきました・・・
中国外での現金引き出しに関する原文はこちら。
国家外汇管理局关于规范银行卡境外大额提取现金交易的通知_部门政务_中国政府网
中国に口座を残す(中国の携帯番号をキープ)
中国の携帯番号があれば、日本にいてもお知らせがタイムリーに受信でき比較的安心なのではないでしょうか。最低限の出費で携帯番号を保持する方法をフォロワーさんに教えていただきました。
日租カードを探して😉
— りなこ (@sweetmaterial) 2018年8月31日
大体どこのエリアでも基本料金8元、通話料受信無料、発信使った分だけ、僅かに通常プランより高いかも、データ通信は使った日だけ500MBとか1GB毎に1元ってプランがあると思います。
聯通で、先に一定額充値必要かもですが国際ローミングもつけられるはず=海外で短信受信可能。
あら、遼寧省は基本料金10元みたいですね。
— りなこ (@sweetmaterial) 2018年8月31日
でも流量は500MBじゃなくて1GB
毎ですね。
全国使えるようになって値上がりしたかな?
去年は8元だったのに。 pic.twitter.com/gXMxtPcnpC
データ量を使用しなければ月々基本料金10元のみで中国の携帯番号がキープできることになります。これを安いととるか、出費ととるかですね。
個人的には、WeChat Payや支付宝も残しておきたいですし、貴重な携帯番号をキープできるならば10元は安いのではないかと感じます。
もし電話番号を変更する場合は、タイミングに注意が必要ということも教えていただきました。
僕は帰国じゃなくて国内転職ですが、前職のときは会社支給の電話番号だったので個人の番号に切り替えました。多分帰国時は最低額プランにして保持すると思います。余談ですが、登録電話番号にSNSで確認コードが入るサービスは旧番号が抹消される前にすべて変更を済ませないと面倒なことになります。
— まいかわ(佛山市順徳在住) (@dancingriver) 2018年8月31日
ただし、いくら中国の携帯番号を持っていても、パスポートを更新したりビザがなくなったりした場合は問題が発生する事もありますので、100パーセントリスクがないわけではありません。
パスポートの期限到来後、口座凍結されることがあるのでお気を付けて!
— BB@中国駐在 (@caiwubuzhang) 2018年8月31日
解除するときには期限切れパスポート原本が必要です。
一番のオススメは頻繁に出張で来ない限りは帰国時に口座閉鎖すると煩わしさゼロです。
<2018年9月28日追記>
中国銀行の定期預金を組んで帰国(中国の携帯番号は保留)した友人は、中国銀行から「ビザが切れている」と連絡が来たため、現地スタッフに銀行へ行ってもらったそうですが、継続は難しそうで最終的に解約せざるを得なかったとのことです。
現地の方に管理を頼む
もし現地に信頼できる方がいるなら、その方に管理を一任してしまうというのも1つの手です。この場合、その方と一緒に店舗へ赴き、代理人がどこまで対応できるのか(どれだけリモート操作できるのか)、帰任前に確認する必要がありますね。
わたしの結論
フォロワーの皆様に頂いた情報を基に考えたわたしの結論は、 「最低額プランで中国の携帯番号を維持し、工商銀行の口座を保持。なお念のため支付宝に手数料無料分だけ移しておく」 です。
しかし、もしかしたら帰国後、中国への出張が全くない部署に配属が決まるかもしれないので(本末転倒!)、その場合は全て引き出したあと口座を閉鎖してしまおうとも考えています。
いずれにせよ、たくさんの生きた情報を頂き本当に中国クラスタの皆様に感謝感謝です。ありがとうございました。
帰任後、中国に来る機会があるのか、中国元の価値をどう捉えるか、凍結リスクをどう捉えるか。自身が何を重要視するかで、選択肢は自然と狭まるかと思います。本記事が帰任前の方々の一助となれば何よりです。ゆるりと帰任準備がんばりましょう!